科学雑誌『International Journal of Women’s Health』に月経前症候群に関与する腸内細菌に関する当社の論文が掲載されました

月経前症候群に関与する腸内細菌を発見
-食事介入による腸内細菌叢の改善が月経前症候群の改善・緩和に寄与する可能性-

当社の大熊らの研究チームは、月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome)の罹患者は健康者と比較して特徴的な腸内細菌叢をもつことを明らかにしました。
本研究成果は、腸内細菌をターゲットとしたプレバイオティクス等の食事介入を行うことで、PMSの予防や改善・緩和が期待できることを示唆しています。

研究チームは、PMSに罹患している日本人女性24名(PMS群)と健康な日本人女性144名の便検体から得られた腸内細菌の組成データを用いてα多様性とβ多様性の解析および腸内細菌の構成を比較しました。その結果、CollinsellaBifidobacteriumBlautiaの相対存在量(占有率)がPMS群で有意に高いことを発見しました。特にPMS群のCollinsellaの占有率は対照群の約4.5倍でした。Collinsellaは食事との関連が報告されていることから、PMSの予防や改善・緩和にはCollinsellaをターゲットとしたプレバイオティクス等の食事介入が有効である可能性があります。

本研究は、科学雑誌『International Journal of Women's Health』(2022年9月29日付)に掲載されました。
https://www.dovepress.com/articles.php?article_id=78659

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