下記のようなステップに区分される研究パイプラインで、特定の疾病と腸内細菌叢との関連に関する研究からその疾病を予防・改善するための機能性食品等の研究に至るまでの一貫した研究プロジェクトに臨床研究機関や医療機関、企業との共同で取り組んでいます。

PHASE 1 : 特定の疾病と腸内細菌叢の関連に関する研究

研究対象とする特定の疾患に罹患している人を対象に腸内細菌叢の検査(解析)を行い、健常者の腸内細菌叢との比較により、その疾病に特異的な腸内細菌叢の有無等を分析します。疾病特異的な菌叢が観察された場合は、その菌叢を特徴づける複数の腸内細菌を独自のデータ解析手法を用いて特定します。

PHASE 2 : 特定の疾病を予防・改善するための機能性食品等の研究

PHASE1の結果、研究対象の疾病に特異的な腸内細菌叢が検出され、その菌叢を特徴づける腸内細菌が特定された場合、その腸内細菌を制御する(増加または減少させる)ための食品(成分)の候補を調査・研究します。また、候補食品(成分)を用いた介入試験計画の策定を行います。

PHASE 3 : 介入試験の実施と試験結果の分析・評価

PHASE2で計画策定された機能性食品等の効果を検証するための介入試験を実施し、その試験結果を分析・評価します。介入試験では、テストフィードの摂取による腸内細菌叢の変動を解析する他、研究対象の疾病に関連する各種バイオマーカーのデータと併せて多角的な検証を行っています。