国際学術誌『Biomedicines』に成人気管支喘息と腸内細菌叢の関連性についての当社の論文が掲載されました
日本人の成人気管支喘息患者における腸内細菌叢の異常と性差を解明
-病因の理解と新たな予防・改善方法に向けて-
当社は、腸内細菌叢と疾病の関連性に関する研究と、腸内細菌叢の改善を介した疾病の予防・改善方法に関する研究・開発に取り組んでいます。この度、日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野との共同研究により、日本人の成人気管支喘息(以下、成人BA)の患者には腸内細菌叢の異常(dysbiosis)が生じており、その異常に関連する腸内細菌の種類には性差があることを解明しました。
腸内細菌叢の異常と小児喘息との関連性を示す研究はこれまでに多数報告されていましたが、日本人における腸内細菌叢と成人BAの関連性については明らかになっていませんでした。そこで、本研究では、日本人の成人BA患者群(以下、成人BA群)と健常対照者群(以下、対照群)の腸内細菌叢を比較することで、成人BA群における腸内細菌叢の異常とその特徴を明らかにしました。
成人BA群と対照群で違いのある腸内細菌の種類(分類群)を調べた結果、成人BA群では呼吸器疾患に関連する分類群が多く、短鎖脂肪酸を産生する分類群が少ないという特徴がみられ、腸内細菌叢の構成に異常が起きていることが示唆されました(図1)。また、成人BAに関連する腸内細菌の分類群の多くは、男女で異なっており性差が存在していました。
本研究によって、腸内細菌叢が成人BAの病因に関連することが示されたことから、今後、成人BAの予防や改善の方法において腸内細菌叢が新たなターゲットとなることが期待されます。また、その際には性差を考慮する必要があることが示されました。

本研究成果は、国際学術誌『Biomedicines』(2026年1月8日付)に掲載されました。
https://www.mdpi.com/2227-9059/14/1/125
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