男女別日本人のエンテロタイプ
腸内細菌叢のタイプはエンテロタイプと呼ばれます。
世界的に知られているエンテロタイプとしては、Prevotella型(P型)、Bacteroides型(B型)、Ruminococcus型(R型)に分類する方法が知られています。
当社の約23,000人の日本人の腸内細菌叢解析データベースを用いて解析を行った結果、「日本人のエンテロタイプ」は男性4タイプ、女性5タイプに分類できることがわかりました。
男性のM-1と女性のF-1は、プレボテラ属の割合が高いという点で傾向が一致しています。
※以前の当社の日本人のエンテロタイプの分析では、男女ともP型1種、B型3種の合計4種類に分類していましたが、近年、Bacteroides属に属していた細菌などの再分類があったことから、最新の細菌の分類を反映したエンテロタイプへの更新を行いました。
男性4つ、女性5つのタイプに分類されたエンテロタイプの特徴は次のようになっています。
男性


M-1 | プレボテラ属が多い 塩分過多・飲酒する人が多い傾向 50代に多い |
M-2 | バクテロイデス属やアリスティペス属が多い 発酵食品や食物繊維の摂取頻度が高い傾向 60代以上に多い |
M-3 | フォカエイコラ属が多い 肉類中心の人が多い傾向 10代~40代に多い |
M-4 | ビフィドバクテリウム属がやや多い 発酵食品や食物繊維の摂取頻度が低い傾向 |
【男性】各エンテロタイプの菌属の構成


女性


F-1 | プレボテラ属が多い 野菜の摂取頻度が高い傾向 70代以上に多い |
F-2 | バクテロイデス属が多く、ビフィドバクテリウム属もやや多い 運動不足や睡眠不足の人が多い傾向 40代以下に多い |
F-3 | バクテロイデス属が多く、フォカエイコラ属もやや多い 発酵食品の摂取頻度が高い傾向 50代、60代に多い |
F-4 | アリスティペス属が多い 魚食中心の人が多い傾向 40代以下に少ない |
F-5 | フォカエイコラ属が多い サプリメントを摂取する人が多い 20代以下に多い |
【女性】各エンテロタイプの菌属の構成

